垢附あかつき)” の例文
土地の透明な光線には、(ほこりだらけな洋服を着換えた。)酒井先生の垢附あかつきを拝領ものらしい、黒羽二重二ツともえ紋着もんつきの羽織の中古ちゅうぶるなのさえ、艶があって折目が凜々りりしい。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「いけない、いけない、そんな坊主の垢附あかつきなんぞが着られるものか」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)