“垂簾”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たれ84.6%
すいれん7.7%
のれん7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半七は自分の駕籠の垂簾たれをあげて透かして視ると、その駕籠は今この旅籠屋に乗りつけたらしく、駕籠のそばには二人の男が立っていた。
半七捕物帳:25 狐と僧 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
しかし、すぐにその怒りをなだめててのひらの中にころばして見る、やぶれかぶれの風流気が彼の心の一隅から頭をもたげた。彼はわずかばかりの荷物のなかをき廻して、よれた麻の垂簾すいれんを探し出した。
上田秋成の晩年 (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
「そりゃどうせ、しがない垂簾のれんの食もの屋ですからねえ」
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)