“垂布”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たれぎぬ50.0%
カアテン12.5%
タピー12.5%
たれ12.5%
たれぬの12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
寝台の三方は板壁で、一方だけが開いていて、そこには垂布たれぎぬがかけてあるのだ。すなわち一つの独立した、小さい部屋を形成しているのさ。
鴉片を喫む美少年 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
部屋をぎるときもずつと彼女の蔭になつて、その時にはもう垂布カアテンを下ろしてある例のアアチを通つて、その向うの優雅な奧まつた方へ這入つた。
そうしてお紅のその裸身が、呂宋ルソン織りの垂布タピーを左右にひらいて、浴槽の部屋へ消えた後には、脱ぎ捨られた紅紫の衣装が、散った花のように残されていた。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
決闘用の洋刀サーベル二本を、ぶっちがえにして壁にかけた、その下に楕円形の出入り口があり、そこにマドリッドの産らしい、赤金色の垂布たれがかけてあったが、それをかかげて三人の男が
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)