土方ひじかた)” の例文
土方ひじかためも青菜に塩の有様で立帰り、近藤に話すと、近藤め、火のように怒り、今朝未明みめいに島田の道場へ押しかけたが、やがて這々ほうほうていで逃げ帰りおった」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
だが、俺が斬ると云った人間ではずした者は一人もない。遅いか、早いかの違いじゃないか。また、俺が手にけなければ、壬生みぶの近藤や土方ひじかたの方で必ずる。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
十六代将軍の場合と遣って、これは、殿様ではないが、維新の元勲、土方ひじかた久元伯も愉快だった。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
土方ひじかたは、つづけざまに、こう怒鳴どなって、大地だいちへ伏してしまった。
近藤勇と科学 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
長姉の(土方ひじかたへ嫁した)よねは云う。
末っ子 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
近藤や土方ひじかたは、討死のできる奴だが、勝や山岡を見てい給え、明哲保身とかなんとかで、うまく危ないところを切り抜けて、末始終は安全を計るやからだから見てい給え、我輩は
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そこで、岡田長門が、示された鉄砲を見ていると、土方ひじかた勘兵衛という一家臣が、ふいに
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
土方ひじかたがそれを助けている、今の新撰組はことごとく近藤によって統制されている、新撰組の近藤ではない、近藤の新撰組だ、いや新撰組の近藤というよりも京都の近藤だ、京都の近藤というよりも