“圈(わ)” の例文
新字:圏
かくの如く、これらの不朽の薔薇の二の花圈(はなわ)はわれらの周圍(まはり)をめぐり、またかくの如く、その外の圈(わ)内の圈と相適(あひかな)ひたり 一九—二一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
焚(た)きさしたる炭の半ば紅なるが、媼の座の畔(ほとり)にちりぼひたるは、妖魔の身邊に引くといふ奇(くす)しき圈(わ)とも看做(みな)さるべし。まことに是れ一幅クロトの活畫像なり。
その一圈(けん)の數七八十餘名の多きに達し、而してその圈(わ)の數もまた七八組に及ぶこと尠なからず。
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
その時ありて大いなる圈(わ)を畫きて、我等の脚下を飛ぶや、噴珠と共に亂れて、見る目まばゆき程なり。姫は歎賞すること久しうして、我に即興を求め給へり。
夜ごとに近郷近村より集り來(きた)れる若き男女殆ど無數、皆この一塲の廣塲に集りて、徹宵(てつせう)踊り騷ぐを常となし、夜深(やしん)に至るに從ひて、その踊の圈(わ)次第に大に、一時二時頃に及べば
秋の岐蘇路 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
舟は岸に近づきて圈(わ)を劃(ゑが)き、我が起(た)ちて望める邊(ほとり)に漕ぎ寄せられたり。翁が手は艣を放てり。