“図々”のいろいろな読み方と例文
旧字:圖々
読み方割合
ずうずう87.5%
づうづう7.8%
ずう/\1.6%
づう/″\1.6%
づう/\1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まして、わたしに何も請求したわけではない。人の顔を穴のあくほど見据みすえる、例の図々ずうずうしい女でもない。彼女は中をのぞいても見ない
お慈悲に室を借りてやるというような見幕で、家の中にまで上り込んできて、図々づうづうしいったらありゃあしないわ。
変な男 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
図々ずう/\しく残りの酒を飲んで永禪和尚はいびきをかいて寝ましたが、実に剛胆な奴であります、翌朝よくちょう身支度をして何喰わぬ顔で、此処を出ましたが、出ると急ぎまして、塩梅あんばいに広瀬のわたしを越して
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「何といふ図々づう/″\しい、悪い男なんだらう。何といふ愚かな計画をたてゝ、あのやうな処に出入したことだつたらう。夜に呪はれてゐたのだ、俺は!」
F村での春 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
「まア、何といふ図々づう/\しいことを平気で云ふ人だらう!」
鱗雲 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)