因循ぐづ)” の例文
生家うちはその村でも五本の指に數へられる田地持で、父作松と母お安の間の一粒種、甘やかされて育つた故か、體も脾弱ひよわく、氣も因循ぐづで學校に入つても、勵むでもなく、なまけるでもなく
赤痢 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
生家うちはその村でも五本の指に数へられる田地持で、父作松と母お安の間の一粒種、甘やかされて育つた故か、体も孱弱ひよわく、気も因循ぐづで、学校に入つても、励むでもなく、なまけるでもなく
赤痢 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)