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囚徒
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しゅうと
ふりがな文庫
“
囚徒
(
しゅうと
)” の例文
つまりお蝶は、ころびばてれんを父とし
囚徒
(
しゅうと
)
の後家を母として、その仲に生れながらの宿命をもって美しい娘と育ちました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私
(
わたし
)
は、十
年
(
ねん
)
、二十
年
(
ねん
)
、
牢獄
(
ろうごく
)
にあった
囚徒
(
しゅうと
)
が、
放免
(
ほうめん
)
された
暁
(
あかつき
)
、
日光
(
にっこう
)
のさんさんとしてみなぎる
街上
(
がいじょう
)
へ、
突
(
つ
)
き
出
(
だ
)
されたときのことを
想像
(
そうぞう
)
したのであります。
自由
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
俊寛 (ため息をつく)あゝ、あなたは
囚徒
(
しゅうと
)
のごとく不安な態度で仏の名を呼ばれます。このたいせつな
証
(
あかし
)
をたてるのにわしの顔をも見ないで——あゝ。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
地震の時に、多分そのことは新聞でご承知でありましょうが、あの刑務所では、危急の場合の非常手段で、いったん
囚徒
(
しゅうと
)
を解放したのでございます。私も解放された一人でございました。
秘密
(新字新仮名)
/
平林初之輔
(著)
されば何事も自己の
愛憎
(
あいぞう
)
に走りて
囚徒
(
しゅうと
)
を取り扱うの道を知らず。
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
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ことに、お蝶の母親が、
淫奔
(
いんぽん
)
な
囚徒
(
しゅうと
)
の後家さんであったことも、今となって、二官に
慄然
(
りつぜん
)
とする因果を想わせて来ます。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“囚徒”の意味
《名詞》
刑務所に収監されている者。囚人。
(出典:Wiktionary)
囚
常用漢字
中学
部首:⼞
5画
徒
常用漢字
小4
部首:⼻
10画
“囚”で始まる語句
囚
囚人
囚虜
囚人輿
囚身
囚獄
囚奴
囚人席
囚人車
囚塀