“咯血”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かっけつ69.2%
かつけつ23.1%
かくけつ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明治二十九年の夏に子規居士が従軍中咯血かっけつをして神戸、須磨と転々療養をした揚句あげく松山に帰省したのはその年の秋であった。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
不思議の事も候ふものかな、小生が大兄の夢に入り候ふ前、一日小生咯血かつけつの事あり、今日やう/\此筆を執る位に相成候。一種の霊的感応と存候。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
もなく、K夫人ふじんあひだうすまけて吃驚びつくりした。瞬間しゆんかん自殺じさつかと狼狽らうばいしたほど彼女かのぢよ多量たりやう咯血かくけつなかにのめつてゐた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)