和魂にぎたま)” の例文
事代主の神は父大國主の神の和魂にぎたまをうけつぎ、建御名方の神は同じ父神の荒魂あらたまをうけついだといはれてゐる。
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
……先祖をあがめ尊ぶのは決して悪いことではない。和魂にぎたま荒魂をうやまうのも、決して悪いことではない。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ありや、かの歸依きえ和魂にぎたま
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
酒は我がいみじ和魂にぎたま
海豹と雲 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
荒魂あらたま和魂にぎたまふたつながら兼ね具はならないところのない人麿のやうな大きな詩人のたましひを生みつけた山陰の西部に、明治年代からの文學者、故人としては森鴎外漁史、島村抱月君
山陰土産 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
あな和魂にぎたまの片身やと
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
物忌ものいみりし和魂にぎたま
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)