吉弥きちや)” の例文
いつだったか、先斗町ぽんとちょうで有名な美人の吉弥きちやと一緒に何彼と話していた時、お高祖頭巾こそずきんの話が出ました。
好きな髷のことなど (新字新仮名) / 上村松園(著)
葭町よしちょう万字屋まんじやにいる姉崎吉弥きちやといいまする。番屋のおじさん……後生おねがい——この木戸さえ通れば葭町の家へ帰れるんですから、そっと、通してくれませんか」
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
れぼつたい一重瞼ひとへまぶたの、丸顔の愛くるしい娘だ。紫のあらしま縒上布よりじやうふの袖の長い単衣ひとへを着て、緋の紋縮緬もんちりめん絎帯くけおび吉弥きちやに結んだのを、内陣ないぢんからりて来た貢さんはうつくしいと思つた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
吉弥きちやと言います」
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)