“合歓”のいろいろな読み方と例文
旧字:合歡
読み方割合
ねむ90.7%
かふか3.7%
がふくわん1.9%
ごうかん1.9%
ねぶ1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しきりに後妻を勧めるものがあって、城下から六七里離れた、合歓ねむの浜——と言う、……いい名ですが、土地では、眠そうな目をしたり
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
葉ごもりと合歓かふかのうれの秋霧に尾長はらしその飛ぶ一羽
黒檜 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
或はシヱレイの合歓がふくわん未だ久しからざるに妻は去つて自ら殺し、郎もた天命を全うせざりしが如き。
厭世詩家と女性 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
蕃社は北の方の合歓ごうかん山から延びた稜線と、南の方水社大山から東北に延びた稜線とが相合うところに、ひとりでに出来あがった高台の上に在る。高さは海抜四千二十九尺。
霧の蕃社 (新字新仮名) / 中村地平(著)
合歓ねぶの葉は今しづかに眠り
偏奇館吟草 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)