叛逆人はんぎゃくにん)” の例文
「八幡の御宝前ごほうぜん、しかも頼朝が前なるもはばからず、叛逆人はんぎゃくにんの義経を、明らさまに、恋い慕って舞い歌うとは。——ゆるせぬ女、を、余を、小馬鹿にした舞ではある!」
日本名婦伝:静御前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それもありましょう。それとまた、主人は直情の士です。梁山泊りょうざんぱくの人間は、いわば、無頼やくざの集まりで、しかも天下の叛逆人はんぎゃくにんだと、いやしむ風がないでもございません」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)