“危気”のいろいろな読み方と例文
旧字:危氣
読み方割合
あぶなげ88.9%
あやふげ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この速製の探偵屋に最初のうち少からず危気あぶなげを覚えていた私も、いまはもう躊躇するところなく、下男と力を合わせて白鮫号を水際へ押し出した。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
正司に自ら発明する才がなく、小才をはたらかそうとする野心がないだけ、却って危気あぶなげがない。二十三の若冠ながら充分に社長の重責を果している。
須山は答へなかつたが、花郷は手に持つ洋燈を危気あやふげに動かし乍ら、洒脱しやだつな声をあげて叫び出した。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)