“南清”の読み方と例文
読み方割合
なんしん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本島人の宗教は、シナなかんずく南清なんしんの宗教である。都会の地には文武両廟ぶんぶりょうびょうがありて、文廟には孔子を祭り、武廟には関帝を祭っておる。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
自分は南清なんしん及びフイリツピン群島から遊びに来る西洋人から、日本の風景に対する同様の賛辞を幾たび耳にしたか知れない。
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
しかし不思議だろうか、山本さんのように長く南清なんしん地方に居た人が自然と異なった風土に化せられて来たというは。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)