南方熊楠みなかたくまぐす)” の例文
これは南方熊楠みなかたくまぐす氏の文通によって知ったのだが、前年東部熊野の何とか峠を越えようとした旅人、不意に路傍の笹原の中から
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
原因を花崗岩の※爛ばいらんした砂に帰したが、これは誤っている、赤い雪は南方熊楠みなかたくまぐす氏の示教せられたところによれば
高山の雪 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
彼自身よく幽霊を見たと自称する南方熊楠みなかたくまぐすによれば、夢魔ナイトメーアの類はすべて見る人に平行して現われるが、幽霊に限っては必ず見る者の前に直立しているというのである。
幽香嬰女伝 (新字新仮名) / 佐藤春夫(著)
といっては堅過かたすぎよう、勉強はすべきもの、本は読むべきもので、後日、紀州にまるる著名の碩学せきがく南方熊楠みなかたくまぐす氏の随筆を見ると、その龍燈について、と云う一章の中に
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
最近完成しようとする『南方熊楠みなかたくまぐす全集』の中には二、三の印度インド宝貝流通に関する記事があって抄出した。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)