“南京街”の読み方と例文
読み方割合
ナンキンまち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南京街ナンキンまちのせまい路地にまでみなぎっている太陽の光を見ると、トム公の矮小わいしょうなからだに、争闘的な血が、むくむくと温度をもった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
居留地の南京街ナンキンまちでも、豪商とか何とかいわれる著名人の葬式でもあると、泣き女も一人や二人ではなく、彩旗はへんぽんと相沢の町に続き、五色紙の散蓮華ちりれんげやら餅菓へいかが路傍の見物人へ撒かれたりして
南京街ナンキンまちの肉問屋、田村の前まで来ると、トム公、ぽんと降りて
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)