千塚ちづか)” の例文
其夜の夢は、千塚ちづか極尾はつをの神のあらはれて、われに貸しおきつる斎瓮いはひべをかへせ、とせめしなりき。
筬の音 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
こひふち・峯の薬師・百済の千塚ちづかなど、通ひなれては、そなたへ足むくるもうとましきに、折しも秋なかば、汗にじむまで晴れわたりたる日を、たゞ一人、小さき麦稈帽子うち傾けて、家を出でつ。
筬の音 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)