“ちづか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千束40.0%
千塚20.0%
血塚20.0%
遅塚20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
千束ちづかなす我が文は讀みも了らで捨てやられ、さそふ秋風に桐一葉の哀れを殘さざらんも知れず。ましてや、あでやかなる彼れがかんばせは、浮きたる色をづる世の中に、そも幾その人を惱しけん。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
其夜の夢は、千塚ちづか極尾はつをの神のあらはれて、われに貸しおきつる斎瓮いはひべをかへせ、とせめしなりき。
筬の音 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
こひふち・峯の薬師・百済の千塚ちづかなど、通ひなれては、そなたへ足むくるもうとましきに、折しも秋なかば、汗にじむまで晴れわたりたる日を、たゞ一人、小さき麦稈帽子うち傾けて、家を出でつ。
筬の音 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
塚は土饅頭どまんじゅうれ上がって、四方に大きなはんの木がそびえ、秋となると、鶏血草けいけつそうが血を流したように咲き出るので、薬園奉行や黒鍬くろくわの小者は、そこを、江戸城の血塚ちづかとよんで
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
徳富蘇峰そほう陸羯南くがかつなん、黒岩涙香るゐかう遅塚ちづか麗水等の諸氏の作品は暫く問はず、山中未成氏の書いた通信さへ文芸的には現世に多い諸雑誌の雑文などに劣るものではない。のみならず、——