“勢好”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いきおいよ66.7%
いきほいよ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
王子は勢好いきおいよく飛び上る。が、戸口へもとどかない内に、どたりと尻餅しりもちをついてしまう。
三つの宝 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
潜門をあけると、付けてある鈴が勢好いきおいよく鳴ったが、格子戸こうしどの内は真暗まっくらで、一、二度呼んでも出て来るものはなく、折から電話の鈴が家の内で鳴り出したのが聞えながら、やはり人声はしない。
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
蒲団ふとんをばねて、勢好いきほいよく飛起きた。寢衣ねまき着更きかへて、雨戸をけると、眞晝まひるの日光がパツと射込むで、眼映まぶしくツて眼が啓けぬ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)