勁烈けいれつ)” の例文
或者ハ、耶蘇ノ面貌ヲ以テ、醜悪ニシテ、怖ルベキ勁烈けいれつノモノトナシ、或者ハ、温厳兼ネ備ヘタル秀麗ノ君子人トナス。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
寛畝さんのものはわりによくねてあると思いますが、真物はまだまだずっと筆に勁烈けいれつなところがあります。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
お鷹匠ばかりでなく、三宅侯の邸内にはあの画技に勁烈けいれつな意気と共に軽妙な写生の一面をひらき、現実に早くから目を醒ましていた蘭学者の渡辺崋山が住んでいたのである。
時々とき/″\使童ボーイ出入しゆつにふして淡泊たんぱく食品くひもの勁烈けいれつ飮料いんれう持運もちはこんでた。ストーブはさかんえてる——
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)