)” の例文
と一等運転手がヨロケながら独言ひとりごとのように云った。蒼白あおじろい、わばった顔をして……俺は強く咳払せきばらいをした。
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
睦田老人はいてニコニコ顔を作ろうと努力したが出来なかった。顔面の筋肉がわばってしまって、変な泣き顔みたようなものになってしまったことを意識した。
老巡査 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
わばった顔をして、白々と私を凝視しておりましたので、私はいよいよビックリしてしまいました。
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
素焼のように白い、わばった顔に、絶体絶命の血走った眼が二つ爛々と輝いている。
山羊髯編輯長 (新字新仮名) / 夢野久作(著)