“制馭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいぎょ87.5%
せいぎよ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日の紛糾錯綜入乱れた文化の葛藤を解決し制馭せいぎょする威力のないものであるというのが二葉亭の禅に対する断案で、何かの茶咄ちゃばなしのついでに一休いっきゅう売僧まいす、白隠は落語家
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
お銀様は放逸に、山を出て来たもののようだが、彼女は米友から制馭せいぎょさるべき地位にある女ではない。かえって、米友が統制を受くべきほどの略と権とを持った女だ。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
この偏想家とすこぶる説を異にしたれば、その云ふ処に一々首肯する能はざれど、仏蘭西詩壇一部の極端派を制馭せいぎよする消極の評論としては、やや耳を傾くきもの無しとせざるなり。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)