“刮然”の読み方と例文
読み方割合
かつぜん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
刮然かつぜんたるつかの音、——と共に関久米之丞は肩から袈裟けさがけに斬り下げられて、そこへどッと倒れるなり、青天井をにらんでくうをつかみました。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それさえければ、凝結している剣も、すべても、刮然かつぜんと、解けそうな気がするのであったが、どうにもならない。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
刮然かつぜんと、彼の前には、活路がひらけて来た。——死地を生地にするの道がついた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)