“判(つ)” の例文
夜も更(ふ)けて来るにつれ、寝苦しく物に襲われるようで、戸棚を囓(かじ)る鼠も怖しく、遠い人の叫とも寂しい水車の音とも判(つ)かぬ冬の夜の声に身の毛が弥立(よだ)ちまして、一旦吹消した豆洋燈(ランプ)を点けて
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)