“刈(が)” の例文
そこの先生は私のまだあわない方で実にしゃれたなりをして頭の銀毛などもごく高尚(こうしょう)なドイツ刈(が)りに白のモオニングを着て教壇(きょうだん)に立っていました。
茨海小学校 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
肩(かた)はばの広い、頬(ほお)ひげを剃(そ)ったあとの真青(まっさお)な、五分刈(が)りの、そして度の強い近眼鏡をかけた丸顔の男が、のっそりと玄関にはいって来たときの光景を思いうかべていた。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
老人は会釈して壇を下り拍手は天幕(テント)もひるがえるようでした。祭司次長は立って異教席の方を見ました。異教席から瘠(や)せた顔色の悪いドイツ刈(が)りの男が立ちました。祭司次長は軽く会釈しました。
ビジテリアン大祭 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
日本の村落史研究の権威(けんい)であり、友愛塾では、毎回その研究を背景にして、新しい農村協同社会の理想を説くのだったが、色の黒い、五分刈(が)り無髯(むぜん)の、ごつごつしたその風貌(ふうぼう)は、学者というよりは
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)