“冊立”の読み方と例文
読み方割合
さくりつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現皇帝の哲宗が崩御みまかられた。しかるに、じつの皇太子がおわさぬまま、文武百官の廟議びょうぎ紛々ふんぷんをかさねたすえ、ついに端王を冊立さくりつして、天子と仰ぐことにきまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
皇后が冊立さくりつされることになっていたが、斎宮さいぐう女御にょごは母君から委託された方であるから、自分としてはぜひこの方を推薦しなければならないという源氏の態度であった。
源氏物語:21 乙女 (新字新仮名) / 紫式部(著)
美女すなわち王を閑処につれ行きてこれを殺し、たちまち呪を以て自身を男に戻し、王冠を戴き、委細を宰牛大臣に告げたので、諸臣この漁師の仮子を冊立さくりつして王とした。