“円山応挙”の読み方と例文
読み方割合
まるやまおうきょ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
円山応挙まるやまおうきょが長崎の港を描いたころの南蛮船、もしくはオランダ船なるものは、風の力によって遠洋を渡って来る三本マストの帆船であったらしい。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
凄いとみれば、円山応挙まるやまおうきょの美女の幽精ゆうせい。チリにもふれぬ深窓の処女とみれば、花水仙はなすいせんの気高さを思わせる姿である。その女性こそ、甲賀家の家付きの娘、お千絵様なのであった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
抽斎の遺物に円山応挙まるやまおうきょ百枚があった。題材はの名高い七難七福の図に似たもので、わたくしはその名を保さんに聞いて記憶しているが、少しくこれを筆にすることをはばかる。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)