“其色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そのいろ80.0%
それ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
噫(ああ)無心こそ尊(たっと)けれ、昔は我も何しら糸の清きばかりの一筋なりしに、果敢(はか)なくも嬉しいと云う事身に染初(しみそめ)しより、やがて辛苦の結ぼれ解(とけ)ぬ濡苧(ぬれお)の縺(もつれ)の物思い、其色(そのいろ)嫌よと
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
味覚の発達した今の人の物を喰べるのは、其の持前の味以外に色を食べ香気(にほひ)を食べまた趣致(おもむき)を食べるので、早い談話(はなし)が蔓茘枝(つるれいし)を嗜(す)くといふ人はあくどい其色(そのいろ)をも食べるので。
茸の香 (新字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
夕日がだんだん山の端(は)に入るに従って珊瑚の色は薄らいで黄金色となり、其色(それ)もまた束(つか)の間(ま)に薄らいで白銀(しろがね)の色となったかと思いますと、蒼空(あおぞら)は拭(ぬぐ)うがごとく晴れ渡って一点の雲翳(うんえい)をも止めず
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)