兵刃へいじん)” の例文
「今少しく兵を起したでは敵を滅ぼすことは出来ない。さりとて多く兵を動かせばこれ百姓の害である。なるべく兵刃へいじんちぬらずして、ながらにして目的を達したい」
これ実に我がすめらぎが、異俗に対する大方針を明示し給うたものである。されば古史の示すところ、敵に対するに多くは謀計を用い、正々堂々の陣を張って、兵刃へいじんを交えたという様な場合はまことに少い。