“兵仗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へいじょう80.0%
へいぢやう20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葬儀は、衣笠山きぬがさやまの等持院でいとなまれた。勅使の差遣さけん、五山の僧列、兵仗へいじょう堵列とれつ、すべて、儀式の供華くげや香煙のさかんだったことはいうまでもない。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし高平太はにくむばかりか、内心おれを恐れている。おれはさき法勝寺ほっしょうじ執行しゅぎょうじゃ。兵仗へいじょうの道は知る筈がない。が、天下は思いのほか、おれの議論に応ずるかも知れぬ。
俊寛 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
勿論わたくし兵仗へいぢやうを動かした責罰譴誨けんくわいは受けたに相違あるまいが、事情が分明して見れば、重罪に問ふにはら無いことが認められたのに、かてゝ加へて皇室御慶事があつたので
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)