“八島”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やしま87.5%
ヤシマ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて八島やしまヶ池の畔へおりた頃、雨がぼち/\落ちて来て、間近の山の尾根に刷かれた灰色の水煙が、ふわ/\と低迷してゐた。
霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
太田から往昔むかしの佐野の渡しのあつた渡良瀬川を渡つて、安蘇山、都賀山の裾を掠めて、そして下野しもつけむろ八島やしまの方へと出て行つたのであつた。
日光 (旧字旧仮名) / 田山花袋(著)
桜町中納言(信西入道の子。成範民部卿)が、平治の乱の末に、経宗・維方の讒訴で流されてゐた下野のムロ八島ヤシマから戻つたが、以前の様に後宮出入りが自由に出来なかつた。
鸚鵡小町 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)