“俳優”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やくしゃ59.2%
やくしや18.3%
わざおぎ5.6%
はいゆう4.2%
はいいう4.2%
わざをぎ4.2%
ひと1.4%
アクツウル1.4%
ワザヲギ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俳優やくしゃ関三せきさんに団蔵、粂三郎、それに売出しの芝翫、権十郎、羽左衛門というような若手が加わっているのだから、馬鹿に人気が好い。
三浦老人昔話 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
仕打は蟷螂かまきりのやうな顔のつぽけな俳優やくしやだなと思つた。俳優やくしやはまた蟋蟀こほろぎのやうな色の黒い仕打だなと思つた。仕打はとうと切り出した。
「それは十分呑み込んでおりまするが、それなれば何故、これなる俳優わざおぎに、事々しゅう、秘巻伝授などと言う事を、仰せられましたか?」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
というのは、新しい俳優はいゆう初舞台はつぶたいをふむことになっていたからです。わたしの光はかべにある小さな窓の上をすべって行きました。
六十一還暦くわんれきの時年賀の書画しよぐわあつむ。吾国わがくにはさらなり、諸国の文人ぶんじん名家めいか妓女きぢよ俳優はいいう来舶清人らいはくせいひとの一ぜつをもたり。
かりそめにおん身慕ふといふ時もよき俳優わざをぎは涙ながしぬ
桐の花 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ところが、この半四郎という俳優ひとは、鐘入りの場合に、決して、奈落へ抜けなかったのでございます。
京鹿子娘道成寺 (新字新仮名) / 酒井嘉七(著)
しかしルメトルは立派な俳優アクツウルであつた」と云ひ、その死んだ時に、今のアカデミシヤンである詩人ジヤン・リシユパンがその頃は人の目に立つ若若わかわかしい美男で、自作の挽詩ばんし棺前くわんぜんで読んだが
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
もつと古く溯ると、隼人の俳優ワザヲギ・相撲などの起原を説く海幸彦・山幸彦の争ひなどもさうで、水神と地霊との力比べを説く呪詞の、叙事詩化した物から出てゐるのである。