“俊基”の読み方と例文
読み方割合
としもと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
車のうちで、俊基としもとは居眠っていたらしい。おそらく、一昨夜来の宮廷では、彼のみならず、みかどをめぐって、不眠の凝議ぎょうぎだったであろう。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それは太平記の俊基としもと関東下向げこうのくだりで、「路次にて失わるるか、鎌倉にて斬らるるか、二の間をはなれじと思いもうけてぞ、いでられける」
日野資朝卿は佐渡の地で、俊基としもと卿は鎌倉の地で、つい最近首を斬られてしまった。……大塔宮様だいとうのみやさまは赤坂の城へ、ご入城遊ばしてお遁がれじゃ。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)