“としもと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
俊基90.0%
利幹10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日野資朝卿は佐渡の地で、俊基としもと卿は鎌倉の地で、つい最近首を斬られてしまった。……大塔宮様だいとうのみやさまは赤坂の城へ、ご入城遊ばしてお遁がれじゃ。
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
天皇は、後の三房と云はれた万里小路宣房までのこうぢのぶふさ、吉田定房、北畠親房きたばたけちかふさの三名臣を初め、日野資朝ひのすけとも、日野俊基としもと等の英才を起用せられ、鋭意諸政を改め給うたので、中興の気運勃々たるものがあつた。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
三十二世利幹としもと公の代、大晦日の午すぎから、れいのごとくに掛取りが二十と何人押しかけてきた。元日になっても動かず、歳旦の式を挙げることができないのでみな弱り切った。
ボニン島物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)