伸縮のびちぢ)” の例文
「二進が一進、二進が一進、二一にいち天作の五一三六七八九ぐいちさぶろくななやあここの。」と、饂飩の帳の伸縮のびちぢみは、加減さしひきだけで済むものを、醤油したじに水を割算段。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
対手あいての節の隙間を切って、伸縮のびちぢみをめつ、緩めつ、声の重味を刎上はねあげて、咽喉のどの呼吸を突崩す。
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)