こも/″\)” の例文
然らずんば奸臣てうに満ち、乾綱けんかうひもを解き、内憂外患こも/″\至り、かの衰亡の幕府とえらぶなきに至らむ。於是乎こゝにおいてか、憂国之士、奮然蹶起けつきして、奸邪を芟夷さんいし、孑遺げつゐなきを期すべし。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
既にして後人がこも/″\起つてこれを増益した。そして原文と諸家の文とが混淆した。多紀茝庭たきさいていは「爾後転輾附益非一、而旧経之文、竟併合于諸家書中、無復専本之能伝于後矣」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)