“人交”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとま35.7%
ひとまじわ35.7%
ひとまじ14.3%
ひとまぜ14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人交ひとまぜなく直接に会うことにしている——隠し目付の藪田助八と、きょうも、会っていた。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高柳君は口数をきかぬ、人交ひとまじわりをせぬ、厭世家えんせいかの皮肉屋と云われた男である。中野君は鷹揚おうような、円満な、趣味に富んだ秀才である。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
實弟の駒木典内こまきてんないが、津志田家の主人谷右衞門と、伜の彌八郎と、人交ひとまじへもせずに、死骸の守をしてをります。
この間に、愛吉がお夏の来歴を説く一場の物語は、人交ひとまぜもせず進んで、築地明石町の医学士の診察所における出来事にまで至ったのである。
三枚続 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)