“井上聞多”の読み方と例文
読み方割合
いのうえもんた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そんなら見たまえ、長州藩あたりじゃ伊藤俊助いとうしゅんすけだの井上聞多いのうえもんただのという人たちをイギリスへ送っていますぜ。それが君、去年あたりのことですぜ。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
俊介は先年井上聞多いのうえもんたと共に英国へ渡ったこともあるからで。武士らしいまげを捨てて早くもヨーロッパ風を採り入れているような散髪のものは、正使随行員の中でもこの人一人ひとりだけであった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)