五串いつくし)” の例文
あたいを問えば、一銭に五串いつくしであった。当時浜松辺で暮しの立ちやすかったことは、これにって想見することが出来る。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「えゝ……まけてけ、一番いちばん。」と、さらからねぢるやうに引摘ひつつかんで、べつ燒團子やきだんご五串いつくしへた。
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)