“二枚襲”の読み方と例文
読み方割合
にまいがさね100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
円輔は細長い膝を小紋縮緬こもんちりめんうすっぺらな二枚襲にまいがさねの上から、てのひらでずらりと膝頭ひざがしらさすり落すこと三度にして、がッくりと俯向うつむ
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
驚いた事には、僕の知っている英吉利人イギリスじんさえ、紋附もんつきにセルの袴で、おうぎを前に控えている。Kの如き町家の子弟が結城紬ゆうきつむぎ二枚襲にまいがさねか何かで、納まっていたのは云うまでもない。
野呂松人形 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)