“了得”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りょうとく66.7%
りようとく33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう一度喪失した美への了得りょうとくを取戻すことが緊要である。それには指導者が要る。道案内が要る。それを得ればどの工藝も、もう一度息をふき返すであろう。
雲石紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
その概念的分析との間にかような乖離的かいりてき関係が存するとすれば、「いき」の概念的分析は、意味体験としての「いき」の構造を外部より了得りょうとくせしむる場合に
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
これが最初さいしよ部分ぶぶん初期微動しよきびどうとてかんせられる所以ゆえんである。さうして主要動しゆようどう大地震だいぢしん場合ばあひおいて、破壞作用はかいさようをなす部分ぶぶんたることは説明せつめいせずともすで了得りようとくせられたことであらう。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)