“久堅”の読み方と例文
読み方割合
ひさかた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昼間はとても出られないもんだからね、その晩も、日が暮れてから出たんでね、直ぐ上へ出りゃ久堅ひさかたの通りだし、家の数も多いけれど、一寸のばしに下へ下りて、田圃たんぼとお薬園の
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おのれにまさりて物しれる人は高きいやしきを選ばず常にあい見て事尋ねとひ、あるは物語をきかまほしくおもふを、けふはこの頃にはめづらしく日影あたたかに久堅ひさかたの空晴渡りてのどかなれば
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)