中天なかぞら)” の例文
をのげて大路おほぢに出づれば、一七九明けたるといひし夜はいまだくらく、一八〇月は中天なかぞらながら影らう々として、風ひややかに、さて正太郎が戸は明けはなして其の人は見えず。
日はそのさやけき矢をもてはや中天なかぞらより磨羯を逐ひ、晝を四方に射下いくだせり 五五—五七
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
忽然こつねんとして中天なかぞらあか
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
忽然こつねんとして中天なかぞら赤く
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)
有無雲ありなしぐも中天なかぞら
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)