“不開”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あかず60.0%
あけず40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
本箱は、やや意を強うするに足ると思うと、その彼方むこう向けの不開あかずの蓋で、またしても眉をひそめずにはいられませんのに、押並べて小机があった。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
何だか不開あかずの間というような感じで、恐くて近寄れなかったのである。まだ一つ、一の蔵と称する御蔵も随分子供の私達にとっては怖い所だった。
御殿の生活 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
そのまた隣のというのがすこぶる怪しいものだ、何しろ四方がすべ釘付くぎづけになって不開あけずともいった風なところなので、襖戸ふすまどの隙から見ると、道場にでもしたものか、十畳ばかりの板敷で
怪物屋敷 (新字新仮名) / 柳川春葉(著)
不開あけず
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)