トップ
>
不見識
>
ふけんしき
ふりがな文庫
“
不見識
(
ふけんしき
)” の例文
それ
故
(
ゆゑ
)
に
二階
(
にかい
)
或
(
あるひ
)
は
三階
(
さんがい
)
に
居合
(
ゐあは
)
せた
人
(
ひと
)
が、
階下
(
かいか
)
を
通
(
とほ
)
ることの
危險
(
きけん
)
を
侵
(
おか
)
してまで
屋外
(
おくがい
)
に
逃
(
に
)
げ
出
(
だ
)
さうとする
不見識
(
ふけんしき
)
な
行動
(
こうどう
)
は
排斥
(
はいせき
)
すべきである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
「良い女はさう言つたものですね。男に白い齒を見せるのは、大した
不見識
(
ふけんしき
)
なんですね」
銭形平次捕物控:256 恋をせぬ女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
お姫様もきっとそうだったと思うわ。それを得意そうに
罵
(
ののし
)
ったりするのは作者の
不見識
(
ふけんしき
)
を示すものじゃないの? あたしはその短篇を読んだ時ほど、芥川龍之介を
軽蔑
(
けいべつ
)
したことはないわ。……
文放古
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一方からいうと気の毒なほど
不見識
(
ふけんしき
)
な集合体だと評しなければならない。
文芸委員は何をするか
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
この論法からいうと、芸術家が昔の芸術を後世に伝えるために生きているというのも、
不見識
(
ふけんしき
)
ではあるが、やっぱり必要でしょう。ことに
旧
(
きゅう
)
芝居や
御能
(
おのう
)
なんかはいい例です。絵画にもそれがある。
無題
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“不見識”の意味
《名詞》
見識が低いこと。軽はずみであること。
(出典:Wiktionary)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
識
常用漢字
小5
部首:⾔
19画
“不見”で始まる語句
不見
不見転
不見目
不見不知
不見不識
不見月波澄
不見人
不見手様
不見転式