“不確”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたしか73.7%
ふたし26.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可成かなりの知識を持っていたものですから、癲癇による死というものが、如何に不確ふたしかで、生埋めの危険を伴うものだかを、よく心得ていたのです。
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
そういう理由は大抵向うが有力だと感じてくれるからね。一体もううから僕は不確ふたしかな診断に悩まされて、我慢がし切れなくなっていたからね。
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
いわば出発点とも中心点とも解すべきものであって、次第にそのりかが不確ふたしかになったとは言え、是が本来は統一の力でもあったのである。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
手近てぢか即興詩人そくきようしじんには、あきらかにヱズヰオとるが、これをそのまゝにはもちゐられぬ。いさゝか不確ふたしかなところを、丁度ちやうどい。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)