トップ
>
下簾
>
したすだれ
ふりがな文庫
“
下簾
(
したすだれ
)” の例文
車の中の人は見えないが、
紅
(
べに
)
の
裾濃
(
すそご
)
に染めた、すずしの
下簾
(
したすだれ
)
が、町すじの荒涼としているだけに、ひときわ目に立ってなまめかしい。
偸盗
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
しかし、車の
下簾
(
したすだれ
)
の裾からは、何さま、み
妃
(
きさき
)
ならではと思われるような
御衣
(
おんぞ
)
の端が垂れ見えていた。
私本太平記:04 帝獄帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
顏は煙に咽びながら、眉を
顰
(
ひそ
)
めて、空ざまに
車蓋
(
やかた
)
を仰いで居りませう。手は
下簾
(
したすだれ
)
を引きちぎつて、降りかゝる火の粉の雨を防がうとしてゐるかも知れませぬ。
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
顔は煙に
烟
(
むせ
)
びながら、眉を
顰
(
ひそ
)
めて、空ざまに
車蓋
(
やかた
)
を仰いで居りませう。手は
下簾
(
したすだれ
)
を引きちぎつて、降りかゝる火の粉の雨を防がうとしてゐるかも知れませぬ。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
簾
漢検準1級
部首:⽵
19画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕