下京しもぎょう)” の例文
そして時刻のたつこく(午前八時)の頃としなれば、遠く、下京しもぎょうの本能寺から、貝の音は聞えて、——一番隊、二番隊、三番隊、四番隊と
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
兼ねて下京しもぎょうを追出されておりました細川方の郎党衆、一条小川こかわより東は今出川まで一条の大路に小屋を掛けて住居しておりましたのが、この桃花坊の火
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
とりあえず彼はその手紙に目を通して、あの友人も無事、師鉄胤かねたねも無事、京都にある平田同門の人たちのうち下京しもぎょう方面のものは焼け出されたが幸いに皆無事とあるのを確かめた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
兼ねて下京しもぎょうを追出されてをりました細川方の郎党衆、一条小川こかわより東は今出川まで一条の大路に小屋を掛けて住居してをりましたのが、この桃花坊の火
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)
内裏だいり、室町殿、それに相国寺の塔が一基のこっておりますだけ、その余は上京かみぎょう下京しもぎょうおしなべて、そこここに黒々と民家のかたまりがちらほらしておりますばかり
雪の宿り (新字新仮名) / 神西清(著)
内裏だいり、室町殿、それに相国寺の塔が一基のこつてをりますだけ、その余は上京かみぎょう下京しもぎょうをおしなべて、そこここに黒々と民家のかたまりがちらほらしてをりますばかり
雪の宿り (新字旧仮名) / 神西清(著)