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上総介
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かずさのすけ
ふりがな文庫
“
上総介
(
かずさのすけ
)” の例文
『観瀾集』に、〈大石家馬角一枚を蔵す、伝えていわく
上総介
(
かずさのすけ
)
小幡信定
(
おばたのぶさだ
)
(武田家の勇士)乗れる馬生ずるところ云々〉。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
いぶかしげに、外へ出て見ると千葉介常胤も、
上総介
(
かずさのすけ
)
広常も、北条
父子
(
おやこ
)
も、みな
幕
(
とばり
)
を払って、闇の中に佇んでいた。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
烏帽子のあつらえ手は
相州
(
そうしゅう
)
衣笠の城主で三浦介源
義明
(
よしあきら
)
であることを家来は説明した。三浦介は
上総介
(
かずさのすけ
)
平広常と共に京都の守護として、このごろ坂東から召しのぼられたのであった。
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
君も知ってるだろう、山岡は
静山
(
せいざん
)
といって、日本一の槍の名人さ——とにかく飛騨の高山は、昔、悪源太義平、加藤光正、
上総介
(
かずさのすけ
)
忠輝といったような毛色の変った大物が出ているよ。
大菩薩峠:30 畜生谷の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
それだのに植通はその信長に対して、立ったままに面とむかって、「
上総
(
かずさ
)
殿か、
入洛
(
じゅらく
)
めでたし」といったきりで帰ってしまった。上総殿とは信長がただこれ
上総介
(
かずさのすけ
)
であったからである。
魔法修行者
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
▼ もっと見る
そしてすぐにこの家に奉公したいと決心した。奥方は松平
上総介
(
かずさのすけ
)
斉政
(
なりまさ
)
の
女
(
むすめ
)
である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
景親が東国の
侍奉行
(
さむらいぶぎょう
)
上総介
(
かずさのすけ
)
忠清のところへ参ると、忠清の手許へ、
駿河
(
するが
)
の
長田
(
おさだ
)
入道から書状が上っていた由です。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「小国なれど、尾張の織田
上総介
(
かずさのすけ
)
信長公。あのお方を除いては、今、大事を語る武将はござりませぬ」
茶漬三略
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
とは叫んだが、まだ暗い朝霧の中を、眼をさえぎって駈け通った先頭の人が、領主の織田
上総介
(
かずさのすけ
)
信長であったとは、後でこそ思い当ったが、誰もその時それとは見なかった。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これは、初めて御対面つかまつる。織田
上総介
(
かずさのすけ
)
信長にてござる。お見知りおきください」
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お味方申そうと云って来た
上総介
(
かずさのすけ
)
広常からも言葉だけで、今以て迎えが来ないのである。
源頼朝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
会見はそこでときまり、四月の下旬、
上総介
(
かずさのすけ
)
信長は
曠
(
は
)
れの人数を
率
(
ひき
)
いて、
那古屋
(
なごや
)
の城を出、やがて木曾川、
飛騨川
(
ひだがわ
)
の
渡舟
(
わたし
)
も打ち越えて、青葉若葉につつまれた富田ノ庄へ押しすすんで行った。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
十三歳で元服し、吉法師の
字
(
あざな
)
を三郎と改め、十四歳初陣して、十六で父信秀にわかれた
上総介
(
かずさのすけ
)
信長の、人を人臭いとせぬ
面
(
つら
)
だましいは、長ずるにつれて、いよいよ、傍若無人になるばかりだった。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
長尾遠江守——中条越前守——柿崎和泉守——
甘糟
(
あまかす
)
近江守——宇佐美駿河守——和田喜兵衛——石川
備後
(
びんご
)
——村上左衛門尉義清——毛利
上総介
(
かずさのすけ
)
——鬼小島弥太郎——阿部
掃部
(
かもん
)
——直江大和守——鮎川
摂津守
(
せっつのかみ
)
——高梨政頼——
新発田
(
しばた
)
尾張守
上杉謙信
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“上総介(
上総国
)”の解説
上総国(かずさのくに、歴史的仮名遣:かづさのくに)は、かつて日本の地方行政区分だった令制国の一つ。東海道に属し、現在の千葉県中央部に位置する。
常陸国・上野国とともに親王が国司を務める親王任国であり、国府の実質的長官は上総介であった。
(出典:Wikipedia)
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
総
常用漢字
小5
部首:⽷
14画
介
常用漢字
中学
部首:⼈
4画
“上総介”で始まる語句
上総介信長
上総介良兼